今日のテーマは、部下指導する時に必要なスキルとは?をお届けします。
先日、クライアントさんが、ある印象的な体験をしました。
とある勉強会に参加した時の出来事です。
セールストークのレッスンのデモンストレーションの後に、
ペアワークの時間がありました。
その方がペア組んだ方は、とても会話が上手で、
あり方、話の方法、会話の構成などに、
とても感動しながら、話をしていましたそうです。
ワークの後に、講師がクライアントAさんに質問をしました。
「感動するのはいいけれど、どこが、具体的に良かったですか?」と、質問されました。
その時のAさんの思考や心境はこのような状態でした。
会話の内容よりも、その方のサービスの内容や、
カウンセリングをされた内容がとても印象的で好感を持っていましたので、
そのサービスの内容を、頭の中でイメージし、
それが実現したら、このように素晴らしい未来になる!と、なぞっている最中でしたので、
講師の質問に、すぐに答えられなかったのです。
言い換えますと、
「もうしばらく、このイメージの世界にいさせて欲しい~」という状況でした。
その講座の中で、講師からレッテルを貼られている印象を受けました。
Aさんのキャラクターや、ゆっくり話す口調から、
「何も考えていない人」と思ったのだと思います。
その講座の最後のまとめの時間に
突然、Aさんの名前をご指名でご指摘を受けました。
「学習方法としてアドバイスさせていただきます。
ロールプレイングを受けて、「すご~い!買いたい!」と感動されていましたが、
感動するだけでなくて、
そのロールプレイングのどこが良かったのか、そこを分析する事が、大事です。」
と、名指しで、Aさんが何も考えていない様に指摘されました。
その時話に「私には、すごく違和感が起こりました。」
その講師は何か、勘違いされている??と、思いました。
Aさんは、どちらかと言えば、分析型で、
これはこう、あれはこう、と、違いも考えるタイプです。
しかしながら、【体感覚タイプ】なので、
その分析の答えがしばらくしてから出てくるので、
聞かれてすぐに答えられなかったのです。
ロールプレイングのお相手のサービスの内容があまりにも良く、
強烈なサービスだったので、
そこにイメージが膨らみ、妄想と思考をしていたので、
その世界からすぐに現実に戻れなかったのです。
だからといって、
何も考えていなかった訳ではないのです。
その理由として、
その方の会話と自分の会話を比較し、
参考になる点を、いくつか抽出し、
会話の中で修正するべき点は、すぐに修正を始めました。
この様に、
人は、相手の方のタイプを理解せずに指導すると、
相手の良さをわからずに、誤診して、
かえって、相手の方の芽を潰す事になります。
Aさんは、ゆっくり話すので、
このタイプの人は、頭が悪いと思われがちです。
特に、早口の人や、頭の回転の速い人は、
真逆のタイプの私にイライラしたり、頭悪いしなー、何も考えたない!と、
すぐにレッテルを貼りがちです。
このケースは、実は、
会社での部下指導、
子育て、会社で、コンサル中、などに起こる出来事です。
すぐに答えられないから、何も考えていないのではなく、
思考の世界が広がっていくので、
その広がった思考の世界で、熟考させて、自分の分析や判断を出して来ます。
そのケースでは、
本人の中では、時間を置き、反射的な考えでない分、
深みがあったり、独創性がある場合もあります。
酵素を摂るのと同じですね。
乳酸菌より、乳酸菌酵素が体に機能することと、似ています。
今回は1つの事例でご紹介しましたが、
あなたの周りにも、思い当たる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
反応が鈍いから頭が悪いし何も考えていない訳では無いのですね。
人には、タイプがありますから、
そのタイプを生かしてこそ対人支援だと思いました。
【すぐに答えられないから何も考えていない訳ではない】のですね。
何か、参考になれば幸いです。
今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。
今日も素敵な1日をお過ごしくださいませ。
Professional Coach 実方 晴美