今日のテーマは、
「話が止まらないクライアントさんへの対処法とは?」
を、お伝えします。
数ヶ月前より、コーチ養成講座の毎月のレッスンを、
スカイプ(オンライン)から対面レッスンに変えて実施しています。
その時に、クライアント役になってくださる「ゲスト」をお呼びし、
養成講座の受講生が、リアルクライアントさんに、
その場でコーチングを実施する練習を積んでいます。
なぜ、このような実戦形式を取り入れたかと申しますと、
受講生同士で練習をすることも、基礎訓練として必要ですが、
徐々に手の内がわかってしまい、コーチングしやすくなってしまうのです。
クライアントさんが、コーチングを受けなれるので、
コーチが上手にコーチングをしなくても、
クライアントさん自らが、答えを引き出してしまうのです。
ところが、コーチングを初めて受ける方がいらっしゃると、
コーチングを受け慣れていないので、
予想外のことが起こり始めます。
先月の事例で特徴的だったことがありました。
クライアントさんに、
「今日はどのような内容のお話をされたいですか?
テーマを決めてスタートしますので、
いくつかテーマになりそうな話題を教えてくださいますか?」
と、コーチが話をスタートすると、、、、
クライアントさんが、
次から次へと話が展開し、続き、口を挟むタイミングがないほど、
矢継ぎ早に話が展開します。
しかも、
話の内容のつかみどころがないので、
どのように、話をまとめ、要約すれば良いのか思案する状態です。
15分経過したところで、私がストップをかけました。
「はい、少し止めます!」と。
そこで、「何が原因だったのか?」と、みんなで考えました。
コーチングセッションの事前説明の中で、
「時間管理」の話が抜けていて、このような展開になったのですね。
その原因が明確になりましたので、
そこを補足説明することにしました。
「コーチングセッションは1時間である事。」
「質問に答えていただきながら、
問題解決や、理想実現の道筋を見つけていきますので
話をしていただく時にも、
時間管理をしながら話をしていただく事が大事である事。」
この2つのポイントを伝えるだけでも、
クライアントさんの思考の中で、
ある程度まとめて話をしよう!という意識が働き、
枝葉の話の時間より、
幹の話の時間が長くなります。
コーチングセッションを受けるのが初めての方には、
ある程度、受け方のコツをお伝えする方が、
効果の高いセッションになるという事を
参加者一同が学んだレッスンとなりました。
面白かったのは、
クライアントさんが、こうおっしゃったのです。
「私、そんなに長く話てました?」
私は、
「はい、止めさせていただくまで、
15分間、ずっと、続いていました。」と、お伝えすると、
「え!そんなに話してましたか?」と、おっしゃったのです。
これは、異例なことではなくあることです。
本人は、そんなに長く話している感じがしないのですね。